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 【万葉集】-雑歌-(公的な場で歌われたさまざまの歌)
大和には群山(むらやま)あれどとりよろふ天の香具山(かぐやま)、登り立ち国見をすれば国原は、煙立つ立つ、海原は鴎(かまめ)立つ立つ、うまし国ぞ蜻蛉島(あきづしま)大和の国は。

 【竹取物語】-作者不詳-
今は昔、竹取の翁(おきな)といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さかきの造(みやつこ)となむ言ひける。その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。翁言ふやう、「我、朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて、知りぬ。子となり給ふべき人なめり」とて、手にうち入れて家へ持ちて来ぬ。妻(め)の嫗(おうな)に預けて養はす。うつくしきことかぎりなし。いと幼ければ籠(こ)に入れて養ふ。

 【源氏物語】-紫 式部-
いづれの御時(おほんとき)にか、女御(にようご)・更衣あまた候(さぶら)ひたまひける中に、いとやむごとなき際(きは)にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。初めよりわれはと思ひ上がりたまへる御方々、めざましきものにおとしめそねみたまふ。同じほど、それより下臈(げらふ)の更衣たちは、まして安からず。朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし恨みを負ふ積もりにやありけむ、いとあつしくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、いよいよ飽かずあはれなるものに思ほして、人のそしりをもえはばからせたまはず、世のためしにもなりぬべき御もてなしなり。

 【枕草子】-清少納言-
春はあけぼの。やうやう白くなり行く、山ぎは少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。 夏は夜。月のころはさらなり。やみもなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。秋は夕暮。夕日のさして山の端(は)いと近うなりたるに、烏(からす)の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛びいそぐさへあはれなり。まいて雁(かり)などのつらねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。日入りはてて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもて行けば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし。

 【徒然草】-吉田兼好-
つれづれなるままに、日暮らし、硯(すずり)にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

 【平家物語】-信濃前司行長-
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹(しやらさうじゆ)の花の色、盛者必衰(じやうしやひつすい)の理(ことわり)をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵(ちり)に同じ。遠く異朝(いてう)をとぶらへば、秦(しん)の趙高(てうかう)、漢の王莽(わうまう)、梁(りやう)の朱イ、唐の禄山(ろくさん)、これらは皆旧主先皇の政(まつりごと)にもしたがはず、楽しみをきはめ、諌(いさ)めをも思ひ入れず、天下の乱れん事を悟らずして、民間の愁(うれ)ふるところを知らざつしかば、久しからずして、亡じにし者どもなり。近く本朝をうかがふに、承平の将門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼、おごれる心もたけき事も、皆とりどりにこそありしかども、まぢかくは六波羅の入道(にゅうどう)前太政大臣平朝臣清盛公(さきのだいじょうだいじんたひらのあつそんきよもりこう)と申しし人のありさま、伝へ承るこそ心もことばも及ばれね。

 【方丈記】-鴨長明-
ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとゞまりたる例(ためし)なし。世中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。玉敷(たましき)の都のうちに、棟(むね)を並べ、甍(いらか)を争へる、高き、賤しき(いやしき)人の住ひは、世々を経て、尽きせぬ物なれど、是をまことかと尋れば、昔しありし家は稀なり。或は去年(こぞ)焼けて今年つくれり。或は大家(おおいえ)ほろびて小家となる。住む人も是に同じ。所もかはらず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。朝(あした)に死に、夕(ゆうべ)に生るゝならひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。 不知(しらず)、生れ死ぬる人、何方(いずかた)より来たりて、何方へか去る。又不知、仮の宿り、誰が為にか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。その、主(あるじ)と栖(すみか)と、無常を争ふさま、言はばあさがほの露に異ならず。或は露落ちて花残れり。残るといへども、朝日(あさひ)に枯れぬ。或は花しぼみて露なほ消えず。消えずといへども、夕(ゆふべ)を待つ事なし。方丈記

 【奥の細道】-松尾芭蕉-
月日は百代(はくだい)の過客(くわかく)にして行きかふ年もまた旅人なり。舟の上に生涯を浮かべ、馬のをとらへて老いを迎ふる者は日々旅にして旅をすみかとす。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず、海浜にさすらへ、去年(こぞ)の秋、江上(かうしやう)の破屋(はおく)にくもの巣を払ひて、やや年も暮れ、春立てる霞(かすみ)の空に白河の関越えんと、そぞろ神の物につきて心を狂はせ、道祖神の招きにあひて取るもの手につかず、ももひきの破れをつづり、笠の緒(を)をつけ替へて、三里に灸(きう)すうるより、松島の月まづ心にかかりて、住める方(かた)は人に譲り、杉風(さんぷう)が別墅(べつしよ)に移るに、
   草の戸も 住み替わる代(よ)ぞ ひなの家
面(おもて)八句を柱に掛け置く。



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