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テレビ
プレバトの楽しい俳句教室 (夏井いつき先生)

  2017年3月23日【俳句のお題】
 「二宮金次郎と桜」をお題にして一句、 (YouTube動画)


●篠井英介 60点 3位
  あれはだれ 花にうつむく 金次郎
 添削:あれはだれ 花に 二宮金次郎

●西岡徳馬 62点 2位
  金次郎 たまに休めと 花便り
 添削:金次郎像に「休め」と 花笑う

●筧美和子 37点 4位
  咲きみちて 出逢いと別れ 見届ける
 添削:出逢いと別れと 桜と金次郎と
  
●千原ジュニア 30点 最下位
  銅像に 野球帽主 春夢かな
 添削:野球帽 かぶされ 春夕焼の銅像

●和央ようか 70点 1位
  学び舎の 窓から春が ひとかけら
 添削:学び舎の 窓に一片(ひとひら) ひかる春

●特待生 kis-My-Ft2・千賀  特待生4級→3級
  花満ちて 花の裏から 子等の声
 添削:花満ちて 花の裏から 子らの声

●名人 東国原英夫  名人1級→1級
  花散るや 尊徳像の 撤去跡
 添削:尊徳像 撤去の跡へ 散るさくら


プレバト!!|MBS公式 -TBS 毎日放送
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プレバト!俳句等!|MBS公式 - 毎日放送 毎週木曜 19時00分 (夏井いつき先生)
NHK俳句 Eテレ 毎週日曜 6時35分 | 再放送 毎週水曜 午後3時
「NHKカルチャーラジオ 俳句・短歌をよむ ラジオ第2放送 20:時30分

         


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 俳句審査 俳人・夏井いつき先生 

    3月30日 次回 俳句のお題:「 」

2017年3月23日【俳句のお題】
 「二宮金次郎と桜」をお題にして一句、 (YouTube動画 )


●篠井英介 60点 3位
  あれはだれ 花にうつむく 金次郎
 添削:あれはだれ 花に 二宮金次郎

●西岡徳馬 62点 2位
  金次郎 たまに休めと 花便り
 添削:金次郎像に「休め」と 花笑う

●筧美和子 37点 4位
  咲きみちて 出逢いと別れ 見届ける
 添削:出逢いと別れと 桜と金次郎と
  
●千原ジュニア 30点 最下位
  銅像に 野球帽主 春夢かな
 添削:野球帽 かぶされ 春夕焼の銅像

●和央ようか 70点 1位
  学び舎の 窓から春が ひとかけら
 添削:学び舎の 窓に一片(ひとひら) ひかる春

●特待生 kis-My-Ft2・千賀  特待生4級→3級
  花満ちて 花の裏から 子等の声
 添削:花満ちて 花の裏から 子らの声

●名人 東国原英夫  名人1級→1級
  花散るや 尊徳像の 撤去跡
 添削:尊徳像 撤去の跡へ 散るさくら


2017年3月16日【俳句のお題】
 「江ノ電と桜」をお題にした写真を見て一句、 (YouTube動画 )


●佐藤エリ 65点
  鎌倉や 車窓に届く 初桜
 添削:鎌倉や 車窓に朝の 初桜

●柴田理恵 40点
  定年に花の錦の門出かな
 添削:業務日誌 閉ず定年の 門出かな

●やりやんレトリイバ 50点
  花の風 かがやく眼差し 空青し
 添削:新生活 初日桜の 空青し

●相島一之 35点
  次は咲け 車窓の外に 花エール
 添削:車窓には 花つぎこそ サクラ咲け

●松岡充 72点
  麗かや 潮騒汽笛 コンチェルト
 添削:なし

●特待生 横尾渉 特待生1級→名人初段
  行け行けど 迷路のごとき 花の路
 添削:行けど行けど 迷路のごとき 花の路

●名人 梅沢富美男 名人6段→名人5段
  花びらも 乗車するなり 春隣
 添削;花びらも 乗車も風ゆらぐ 電停


2017年3月9日【俳句のお題】
 「卒業式」をお題にした写真を見て一句。 (YouTube動画 )


●千葉ジュニア 58点
  卒業式 中高一貫 あくびかな
 添削:中高一貫 卒業式の 大あくび

●山崎弘菜 70点
  卒業と 知らぬ老犬 すやすやと
 添削:なし

●西田ひかる 45点
  卒業や 夢追う子には 通過点
 添削:卒業の 空あり夢の 通過点

●大和田伸也 45点
  空に翔べ 仰げば尊し 風光る
 添削:仰げば尊し 風光るこの空へ 翔べ

●大和田獏 72点
  行く春や 学び舎の影 踏んでみる
 添削:行く春や 学び舎の影 踏み仰ぐ

●特待生昇格試験 石田明 特待生4級→3級
  学ランの 丈長きまま 卒業す
 添削:なし

●特待生昇格試験 村上健志 特待生3級→2級
  卒業の 駐輪シール 並ぶ朝
 添削:なし


2017年3月2日【俳句のお題】
  毒舌先生VS.俳句特待生   (YouTube動画 )


●村上健志 特待生5級→3級
  初日記 とめはねに差す ひかりかな
 添削:なし

●ミッツ・マングローブ 特待生3級→2級
  寝正月 澄みたる富士の お墨付き
 添削:富士は 澄みわたりて 寝正月の空

●石田明 特待生3級→4級
  富士もまた 見惚れるが如 初茜(あかね)
 添削:富士も 見惚れるか まほらの初茜

●東国原英夫 特待生2級→1級
  初富士や 北斎の プルシャンブルー
 添削:なし

●横尾渉 特待生1級→1級
  風止みて 闇の深きを 雪舞えり
 添削:風止みて 闇の深きを 雪しずか

●藤本敏史 名人2段→初段
  空の旅 下に初富士 子がつまむ
 添削:子がつまみ たるかに眼下なる 初富士

●梅沢富美男 名人4段→5段
  御降(みさか)りの 洗いて清し 富士青し
 添削:なし


2017年2月16日【俳句のお題】
 つくしを近景、富士山を遠景にした青空の写真を見て一句。
(YouTube動画 )

●凡河合郁人 50点
  春晴れを 見る富士を見る 筆の花
 添削:つくしんぼ 青空を見る 富士を見る

●峯村リエ 35点
  青と白 緑に茶色 春の色
 添削:青白茶 緑それぞれ 春の色

●田中道子 32点
  土筆野(つくしの)や 富士雪雲に 重ね風
 添削:土筆野や 雲めく富士の 雪へ風

●原西孝幸 30点
  つくしんぼ 誇り望みし さくやひめ
 添削:さくやひめ 恋うてつくしは 背を伸ばす

●田山涼成 70点
  土手青む 朝の散歩の 足運び
 添削:なし

●名人昇格試験 藤本敏史 2段→2段
  ハーモニカ ソの音出せば 出る土筆
 添削:ハモニカの ソの音つくし 出るよ出るよ


2017年2月9日、【俳句のお題】
 菅原道真を祀る太宰府天満宮の飛梅など梅の写真を見て一句。


●的場浩司 30点
  太宰府や 梅の枝ゆらす ホーホケキョ 
 添削:太宰府や 飛べぬ飛梅 ホーホケキョ

●上白石萌音 50点
  咲き誇れ 梅も祈願も 晴れ晴れと
 添削:晴れ晴れと 咲けよ祈願も 紅梅も

●橋本良亮 20点
  初参 絵馬に願いを 託すかな
 添削:初参 絵馬には書けぬ 願いかな

●眞鍋かをり 60点
  願掛けの 若人仰ぐ 梅は咲く
 添削:願掛けの 若人に梅 咲(わら)う日よ

●中田喜子 72点
  柏手の ひびく境内 梅ひかる
 添削:柏手の ひびける朝や 梅ひかる

●特待生昇格試験 村上健志 4級→3級
  春の月 消しゴムのカス あたたかし
   添削:なし

●名人昇格試験 東国原英夫 初段→初段
  梅東風(うめこち)や 千年分の 絵馬の鳴り 
 添削:梅東風(うめこち)に 鳴らん 千年分の絵馬


2017年2月2日【俳句のお題】
 節分の豆と鬼のお面の写真を見て一句。


●千原ジュニア 45点
  豆撒きは いじめ助長と 鬼の声
   添削:いじめ助長に あらず豆撒け 鬼の声

●鶴見辰吾 50点
  踏んづけた 豆がポロリと 福は内
 添削:踏んづけた 深夜の豆や 福は内

●河合郁人 40点
  春近し 鬼を遠ざけ 福来る
 添削:春近し 邪気遠ざけて うたたねす
    春近し 邪気遠ざけて 父の黙(もだ)

●岡本玲 30点
  豆撒いて 拾いし池の 水温む
 添削:福豆を 拾うや水の 温む朝

●黒谷友香 70点
  彷徨(さまよ)える 赤鬼仰ぐ 冬の星
 添削:なし

●藤本敏史
  節分の センサーライトが 照らす闇
   添削:なし

●梅沢富美男
  帯とけば ころり福豆 二つ三つ
 添削:帯とけば 福豆二つ三つ 弾む
    帯とけば 福豆二つ三つ 笑う


2017年1月26日 【俳句のお題】
 横浜の煉瓦倉庫とその広場に張ったスケートリンクの写真を見て一句。


●朝加真由美 35点
  冴ゆる風 負けぬ子どもら 頬溶かし
   添削:冴ゆる風 溶かさんばかり 子らの頬

●二階堂高嗣 40点
  初リンク 氷に映る 照れた顔
 添削:初めてのリンク 氷に映る恋

●池田鉄洋 30点
  氷面鏡(ひもかがみ) 映る真顔を 相手にし
 添削:氷面鏡に 映る真顔の 孤独かな

●勝村政信 10点
  芸人が すべり楽しむ 氷上で
    これ直す? 今日を限りに破門!!

●舟山久美子 70点
  凍雲(いてぐも)のモノクロ 赤煉瓦のレトロ
 添削:なし

●村上健志
  寒紅や トンネルを行く 夜行バス
      添削:口紅を 赤く寒夜の 長距離バス

●梅沢富美男
  銀盤の 弧の凍りゆく 明けの星
      添削:なし


2017年1月19日【俳句のお題】
 青空の梅と飛行機の写真を見て一句。


●山口もえ 60点
  春を待つ 我が子へ届け 香(こう)のたより
      添削:春を待つ 我が子へこの香(か) 届けたし

●湯山玲子 65点
  飛行機の 暴力が空 梅香る
 添削:飛行機の暴力 空へ香る梅

●中山優馬 70点
  君の目に 歪んで映る 梅と僕
 添削:君の目に 歪める紅梅と 僕と

●才能ナシ最下位 松崎しげる 37点
  春一番 吹く風ただよう 飛行雲
 添削:春一番 崩れただよう 飛行機雲

●柳ゆり菜 71点
  ジェット機の 音轟くや 梅揺れる
 添削:ジェット機の 轟く空や 梅揺れる

●東国原英夫
  紅梅や 1km10秒 縮めたり
      添削:紅梅や 1km10秒 縮めたり朝


2017年1月12日【俳句のお題】
 冬の隅田川の写真を見て一句。
 河岸の遊歩道には雪が積もり足跡、遠くにスカイツリーが見える。


●遼河はるひ 35点
  屋形船 ツリーに注ぐ 冬銀河
      添削:冬銀河 注ぐ水面の スカイツリー

●田中健 38点
  筑後弁 父母の雪跡 隅田涙す
 添削:父母生きる 雪の隅田の 筑後弁

●広瀬アリス 60点
  雪解(ゆきげ)の 水面に冴える 碧の
 添削:雪解の 水面に空の 碧あたらし

●U字工事・福田 20点
  春近し 六三四も背丈 伸びたかな
 添削:春近し スカイツリーも 背伸びせん

●北山宏光 70点
  忘れるな 冬晴越えて 東北へ
 添削:祈りいま 冬晴越えて 東北へ

●ミッツ・マングローブ
  雪晴れの 高き川面の 電波塔
     添削:雪晴れや 高き川面の 電波塔


2017年1月5日「昇段昇級査定スペシャル」
【俳句のお題】
 今回は難度の高い題で、新春の富士山の写真を見て一句というもの。


●村上健志
  初日記 とめはねに差す ひかりかな
 結論:2ランク昇格 5級→3級
    とにかく巧い!

●ミッツ・マングローブ。
  寝正月 澄みたる富士の お墨付き
 結論:1ランク降格 3級→4級
   添削:富士は 澄みわたりて 寝正月の空

●石田明
  富士もまた 見惚れるが如(ごと) 初茜
 結論:1ランク降格 3級→4級
 添削:富士も 見惚れるか まほらの初茜

●東国原英夫
  初富士や 北斎の プルシャンブルー
 結論:1ランク昇格 2級→1級

●横尾渉
  風止みて 闇の深きを 雪舞えり
 添削:風止みて 闇の深きを 雪しずか

●藤本敏史
  空の旅 下に富士山 子がつまむ
 添削:子がつまみ たるかに眼下なる 初富士

●梅沢富美男
  御降(おさが)りを 洗いて清し 富士青し
 結論:1ランク昇格 4段→5段

(参考)


〔俳句検索〕  〔季語検索〕  〔季語 歳時記検索〕 

俳句

俳句はいく)とは、五・七・五から成る日本の定型詩であり、世界最短のである。俳句を詠む(作る)人を俳人と呼ぶ。

平安時代からあった短歌を起源とし、17世紀に「奥の細道」の作者である松尾芭蕉によって完成した。もともとは俳諧の発句からはじまり、江戸末期の月並俳句を批判した正岡子規の俳句近代化以後は、発句が俳句として自立した。無季、自由律俳句も含まれるが、それを俳句と認めない立場も存在する。

日本の詩歌の伝統をひきついで成立した俳句は、五・七・五の音数による言葉の調べ(韻律)と「季語」と「切れ」によって、短い詩でありながら心のなかの場景(心象)を大きくひろげることができる特徴を持っている。

俳句とは何か

「俳句とは何か」という、本質的問いに対する答えは多数存在する。

山本健吉

俳句評論家の山本健吉はエッセイ「挨拶と滑稽」のなかで、俳句の本質として3ヶ条をあげている。これが有名な「俳句は滑稽なり。俳句は挨拶なり。俳句は即興なり」である。

松根東洋城

松根東洋城は俳句について、大正天皇から問われた1914年(大正3年)、「渋柿のごときものにては候へど」の句を奉答したという。「渋柿のごときもの」、これはたしかに俳句の本質の一面といえよう。東洋城は、この句にちなんで主宰誌を「渋柿」と命名した。

他、著名な俳人

など。

「寄物陳思」

俳句は、「寄物陳思」の詩とも言われる。「万葉集」にある「物に寄せて思いを陳(の)べる」の意である。

(出典:安藤次男・飯田竜太編「俳句の本・俳諧と俳句」筑摩書房、村山古郷・山下一海編「俳句用語の基礎知識」角川選書、「証言・昭和の俳句」角川書店)

特徴

俳句には次の特徴がある。

  • 五・七・五の「韻律」で詠まれる定形詩である。
  • たいてい「季語」が入る。
  • 一か所、必ず「切れ」がある。
  • 余韻を残す。

韻律

俳句は定型詩であり、五・七・五の韻律が重要な要素となっている。この韻律は開音節という日本語の特質から必然的に成立したリズムであって、俳句の制約とか、規則と考えるべきではない。 五の部分が6音以上に、または七の部分が8音以上になることを字余りという。

例えば

  • 芭蕉野分して盥に雨を聞く夜かな 芭蕉

は8・7・5で、上5が8の字余りである。 そのほか、字足らず、句またがりなど、5・7・5定型に収まらない作品もある。 さらに、俳句は定型詩ではないとして一句一律を唱える自由律俳句も存在する。

和歌の時代からの伝統であろうが、字余りがゆるされるのは、母音ないし撥音が含まれる場合が多い。それは、母音および撥音が音の一単位としては少々短いためと思われる。例えば、本位を「ほい」と表記する伝統は撥音が一音としては不足していることを表すだろうし、ア行で活用する動詞が「得(う)」一語なのも、母音だけでは語としてなにがしかの不足感をその当時の人々が感じていたからではなかろうか。

季語

俳句にとって、季語は大きな役割がある。季語を必ず入れなければならないとする有季(季語絶対)派から、季語よりも季感が大切とする「季感」派、無季でもよいとする無季容認、無季俳句が旧来の俳句的情趣を打破するという「無季」派まで、さまざまな考え方がある。

松田ひろむは、「俳句に季語はあってもなくてもいいのでしょうか。そうではありません。はっきりいって季語はあったほうがいいのです。俳句にとって「季語」は大きな役割を果たします。季語は象徴となるイメージを与えてくれるのです。これを連想力といってもいいでしょう。また時間と空間を大きく広げる役割があるのです。」(『入門詠んで楽しむ俳句16週間』新星出版社)という。

また橋本直は2006年3月の現代俳句協会青年部勉強会で「季語の現在─本意の変遷と生成、その未来」の基調報告を行ない、そこで「本来の季語、季題の役割は、通時的共時的な詩的機能を引き出すためのものであって、あたかも軛のごとく自由を束縛するものではない」と問題を提起している。 このように総じて、有季定型派よりも無季、自由律に眼を向けた俳人のほうが、より深く季語の役割について考えをすすめている。

有季絶対派は「季語・季題があればいい」として、かえって緊張感を欠いているともいえよう。また「俳諧の発句はその場に対する挨拶の意味を濃厚に含んでいたからである」とするが、現代の俳句は「俳諧の発句」とは異なるものとして発展してきているので、俳諧の発句という説は説得力を持っていない。

季語が季節の情感を表現していたかといえば、談林の俳諧などではかえって季語を季感と切り離すことで、笑いを生みだすものとしていた部分もあった。

季語と季題

季語といい季題というが、それぞれの用語には、それぞれの拘りがある。NHK の BS 放送でも、「季語」という金子兜太と、「季題」という稲畑汀子とが、しばしば激論を交している。

もともと季語・季題という言葉は江戸時代にはなかった。芭蕉の言葉にも「季節の一つも探り出したらんは 後世によき賜と也」(去来抄)とあり、この「季節」とは季語・季題のこと。その他芭蕉はすべて「季」(季の詞)といっている。

大胆に要約すれば、季の題を詠むとする立場が「季題」、それでは季題趣味に陥るとするのが「季語」派である。

切れ

俳諧では、最初に詠まれる発句は、後に続ける脇句平句の動機となる必要がある。そのため発句には、脇句に依存しない完結性が求められた。そこで編み出されたテクニックが「切れ」である。上手く切れた発句は「切れがある」と評価され、重視された。

たとえば有名な芭蕉の句

  • 古池や 蛙飛び込む水の音 芭蕉

では、「古池や」の後で、一呼吸、句の流れが切れている。読者はその一瞬の休符の合間に、作者を取り巻く環境や、作者の思想・感情・情念・背景などを勝手に想像してしまう仕掛けになっている。このテクニックが「切れ」と呼ばれ、十七文字という限定された語数で、言葉に形と質感を与える効果を持つ。さらに、季語とあいまって句に余韻をかもしだす。

現代の俳句でも「切れ」は重要なテクニックの一つであり、「切れ」のない句は俳句としては評価されない。

切れ字

強制的に句を切るために使われるのが切れ字である。現代の俳句でも使われている切れ字には「かな」「や」「けり」がある。 俳句以前の連歌・俳諧の時代には「もがな」「し」「ぞ」「か」「よ」「せ」「れ」「つ」「ぬ」「へ」「ず」「いかに」「じ」「け」「らん」など、先の3個と合わせ、計18種類の助詞、助動詞が使われていた。

切れ字がなくても句は切れる

芭蕉の弟子、去来は『去来抄』の中で、こんな芭蕉の言葉を紹介している。

「切れ字を入れるのは句を切るためである。しかし切れている句というのは切れ字によって切る必要はない。いまだに句が切れている、いないが、わからない初心者のために、あらかじめ切れ字の数を定めているのである。この定め字を入れれば十のうち七八の句は自然に切れる。しかし残りの二三は切れ字を入れても切れないダメ句である、また入れなくても切れるいい句もある。そういう意味では四十七文字すべてが切れ字となりうる」

つまり芭蕉の言いたいことは、切れは句の内容の問題で、切れ字があるなしの問題ではないということである。

切れ字がないのに、切れている例としては、たとえば

  • 旅に病んで 夢は枯れ野をかけめぐる 芭蕉

がある。「旅に病んで」の後で切れている。

客観写生

この言葉自体は、高浜虚子のものであるが、その起源は、芭蕉の句までたどることのできる俳句の特徴の一つである。 芭蕉の門人、土芳は『三冊子』の中でこれを「見るにつけ、聞くにつけ、作者の感じるままを句に作るところは、すなわち俳諧の誠である」と表現している。江戸時代には客観や写生という言葉こそなかったが、俳諧の誠というのは、私意や虚偽を排し、対象をよく観察し、傾聴して、そのありさまを十七文字で表現することに全力を傾けるという意味である。

例としては

  • 吹き飛ばす石は 浅間の野分かな 芭蕉

が挙げられる。ここには浅間山に登る芭蕉の感想などは、一切、述べられていない。しかし、浅間山に吹く野分の凄さを「石まで吹き飛ばす」と表現することで、読者は、荒涼とした風景とともに、こういう表現を選ぶ芭蕉という人物の面白さをも、かえって十分に感じることができるのである。

川柳との違い

川柳も俳句と同じく俳諧に起源を持つ五・七・五の定形詩だが、発句が独立した俳句と違い、平句が独立した川柳は、

  • 季語を必要としない。
  • 「切れ」がない。 (一句一姿
  • 自分の思いをストレートに言い切り、余韻を残さない。 (穿ち

という、俳句とは対極的な特長を持っている。

技法

注意六条 禁忌八条

水原秋桜子が『俳句の作り方』で提唱した、俳句を作る時に意を注ぐべき六ヶ条と、避けるべき八ヶ条。よくまとめられているので、初心者が俳句を作るときに参考にすることができる。

注意六条

俳句を詠むとき、意を注ぐべき六条

  1. 詩因を捉える
  2. 分量をわきまえる
  3. 省略を巧みにする
  4. 配合を工夫する
  5. わかる用語を使って
  6. 丁寧に詠む
省略

俳句では17文字という限られた音で表現をしなければならないため、不用な言葉の省略が重要視される。体言止めにより動詞助詞を省略したり、助詞で止めて後に来る動詞を省略したりすることが多い。また、予測可能な言葉を省くことにより、余韻を残したり、時間的な「間」を表現することにもなる。

禁忌八条

俳句を詠むときで避けるべき八ヶ条(水原秋桜子の見解、特に無季の句に関しては異論もあろう)

  1. 無季の句を詠まない
  2. 重季の句を詠まない
  3. 空想の句を詠まない
  4. や・かなを併用した句を詠まない
  5. 字あまりの句を詠まない
  6. 感動露出した句を詠まない
  7. 感動誇張した句を詠まない
  8. 模倣の句を詠まない

その他の技法

本歌取り

有名な既存の俳句や短歌などから言葉を流用し、言外に本歌の内容を表現する技法。例えば「見わたせば山もと霞む水無瀬川」から「山もと霞む」を流用し、言外に「水無瀬川」を示すなど。

句またがり

意味的な切れ目を五・七・五の音の切れ目とは異なる場所に持ってくることで、リズムに変化を与える技法。

著名な俳人

俳人の一覧も参照。

江戸時代

近現代

書籍

入門書

  • 『金子兜太の俳句の作り方が面白いほどわかる本』みんなの俳句学校入門の入門 楽書ブックス 金子兜太 中経出版 (2002/06) ISBN 4806116378
  • 『新実作俳句入門』藤田湘子 立風書房 (2000/06)ASIN: 4651600727
  • 『入門 詠んで楽しむ俳句16週間』 松田ひろむ 新星出版社 (2002/07) ISBN 4405055580
  • 『一億人の俳句入門』 長谷川櫂 講談社 (2005/10) ISBN 4062129302
  • 『無敵の俳句生活』俳筋力の会 ナナ・コーポレートコミュニケーション (2002/06) ISBN 4901491067

関連書

  • 『俳句理解の心理学』 皆川直凡 北大路書房 (2005/9)ISBN 4-7628-2463-1

関連項目


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