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社長の心得

これから社長になる人が知っておきたい三つの心得
社長研修で学ぶ社長の心得50のポイント
良き社長を目ざす10の心得
社長の心得』(小宮一慶著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

これから社長になる人が知っておきたい三つの心得

1.社長は特別な存在ではない?

社長とは、特別な存在だと考えている人が多いのではないでしょうか? しかし、現在、日本には約400万の法人が存在し、各法人にひとりの社長がいると仮定した場合、社長の人数は400万人となります。日本の人口は約1億2,000万人なので、ざっくり30人にひとりが社長ということになります。

このように、"社長業"は決して珍しいものではありませんが、その仕事内容は一般の社員とは異なる難しさがあります。社長の仕事は利益を上げ続けて会社を成長させることですが、起業後10年でおよそ30%の企業が廃業しているという調査結果もあるほど、経営のかじ取りは難しいものです。

会社を成長させる社長と、会社を潰してしまう社長の違いはさまざまですが、起業したばかりの新米社長は、まだ社長業が板についておらず、「社長にふさわしい所作とはどのようなものか?」といった根本的な悩みを抱えるようです。

社長は自分の感性を大切にしなければなりません。しかし、自己主張の方法を間違えると周囲から反感を買ってしまい、ビジネスを広げることができません。伝説となっているような名経営者も新米社長も、根本的に守らなければならない社長のマナーや心得は共通しています。

本稿では著名な経営者の取り組みなども踏まえつつ、社長にふさわしい存在になるための三つの心得を紹介していきます。

2.心得1 第一印象を大切にする

1)人は見た目で判断される?

会ったばかりでまだ話もしていないのに、一目見ただけで「この人は仕事ができそう!」と感じることがあります。その主な理由は、第一印象です。服装や髪形など身だしなみが整った社長と、そうでない社長とでは、前者のほうが第一印象がよく、「仕事も正確そう」と感じるものです。服装や髪形で仕事をするわけではありませんが、第一印象は相手の記憶にある程度残るため、第一印象がよいほうがスタート時点で有利な立場に立つことができます。

この点を理解し、身だしなみには気を使っている社長も多いと思いますが、自分のことを客観的に見ることができず、「自分では"お気に入り"のスーツでも、周りはあまり色が似合っていないと思っている......」ということがあるかもしれません。

イメージコンサルタントに相談すれば、パーソナルカラーや似合う髪形などを診断してくれるので、社長の仲間入りをしたならば、そうしたサービスを利用して、客観的に見て印象がよくなるよう自分に投資してみるのもよいでしょう。

2)スティーブ・ジョブズ氏のこだわり

第一印象をよくするために、トレードマークになるようなこだわりをファッションに取り入れてみるのもよいでしょう。例えば、アップル社の創業者のひとりであるスティーブ・ジョブズ氏(以下「ジョブズ氏」)のトレードマークといえば黒いタートルネックでした。黒いタートルネックにジーンズといういでたちは、よくあるファッションですが、実はあのタートルネックには、特別な想いとこだわりがあったといわれます。ソニーのファンであったジョブズ氏が同社の工場を訪れたときに、従業員がイッセイミヤケのユニホームを着ているのを見て、ジョブズ氏も黒いタートルネックをイッセイミヤケにオーダーしたといわれています。

スーツ、時計、靴、カバン、ネクタイなど好きなものでよいので、うんちくを語れるくらいにこだわってみましょう。こだわり続けていれば、いずれそれが社長のトレードマークになります。

3.心得2 謙虚でいて堅苦しくなく、ときに情熱的に振る舞う

1)「今の自分があるのは......」と考える

会社を成長させる社長に共通しているのは、謙虚な姿勢を崩さないということです。これは、「周囲の助けがあったからこそ、今の自分がある」という考えを持っているからです。

ただし、謙虚さを重んじるあまり、杓子定規な対応ばかりしていると、相手から「人間として面白みがない」と誤解されてしまいかねません。せっかく相手のほうから打ち解けようと少々ラフな話し方をしてくれているのに、こちらは表情一つ崩さずに淡々と答えているようでは、それ以上の深い付き合いは見込めないのではないでしょうか。

ちなみに、謙虚さや礼儀正しさの基準は相手が持っています。例えば、同年代の社長仲間が笑いながら肩をポンと叩いてきたら、こちらも相手の肩をポンと叩いても大丈夫です。常に相手と同じレベルで打ち解けていけば、「失礼だ!」と思われることはないでしょう。

2)事業のことを上手に伝える

分刻みで仕事をこなす社長の活動にはメリハリがあります。ダラダラと話すことはなく、会合などにおいても主張するときは主張し、聞くときは聞くことに徹します。このあたりのバランスはとても重要です。社長だから人よりも長く話をしなければならないと勘違いをして、他人の話の腰を折って割り込むようではいけません。

ただし、社長が声を大きくして主張しなければならないことがあります。それは、自社の本業のことです。周囲の人は、「社長たるもの自分の会社の事業に誇りを持ち、誰にも負けないくらい勉強していて当然」だと考えています。この期待を裏切ってしまうと、会社自体の信頼も揺らぎます。

本業については、社長はいつでもきちんと説明できるように準備しておかなければなりません。その際、「伝え方」に工夫をしましょう。基本は、専門用語に頼らず、平易な言葉で伝えられる訓練をすることです。また、自分の思いを伝えるために言葉をつくったり、同じ言葉を繰り返し使ったりすることも効果的です。小松製作所の相談役である坂根正弘氏(以下「坂根氏」)は、社長に就任した当時、苦境にあった同社を立て直すために、「ダントツ」という言葉を使って自らの想いを従業員に伝えました。坂根氏が使う「ダントツ」という言葉には、群を抜いて素晴らしい商品を開発するという熱い想いが込められています。

4.心得3 会社を成長させる

1)人脈を広げれば、ビジネスも広がる

ビジネスは、人と人とのつながりから大きく広がっていくものです。そのため、起業したばかりの新米社長は、早い段階で人脈を広げることが大切です。異業種交流会や勉強会に参加するのは基本ですが、テーマや分野を絞ることによって少しずつ顔なじみができてきて、その人から紹介を受けられるようになるので、さらに効率的に人脈を広げることができるでしょう。

こうして緩やかな人脈を形成した後は、定期的にランチに誘う、勉強会の幹事になるなどして目立つ存在になれるように努力します。一般的に、30人程度で始まった緩やかなつながりは、少しずつメンバーが少なくなっていき、最終的には5人ぐらいに落ち着くものです。その5人はつながりが強く、いろいろな相談にも乗ってくれるはずなので、大切にしましょう。人脈を維持するためには、相手に"得"を差し出すことです。相手から相談されたことについて、忙しくてもきちんと答えてあげていれば、逆の立場になったときにも助けてくれます。ビジネス上の人脈は家族や友人とは異なり、ギブ・アンド・テークを基本とすることを忘れてはなりません。

2)ポジティブな考えが成功を呼び込む

会社を経営していれば、成功することも失敗することもあります。社長の実感としては、成功したときの「よし、うまくいったぞ!!」という感情は一瞬にして過ぎ去り、失敗したときの「あのとき、こうしていれば違う結果になったかもしれない......」という感情を長く引きずってしまうものです。しかし、会社を成長させている多くの社長は、「失敗を経験することで改善点が明確になり、次の成長のきっかけになる」とポジティブに考えています。つまずいて落ち込むのは当たり前ですが、そこから何度でも立ち上がる胆力が社長には求められます。

チャレンジし続けることが成功につながり、それが自信へとつながっていきます。会社の業績が好調に推移すれば、自分のやってきたことは間違いなかったと確信できますし、社外の人から「この前の商品は着眼点が素晴らしいですね。今度、ぜひ、話を聞かせてください」と言われれば、素直にうれしい気持ちになります。この社外の人から与えられる自信がとても大きな意味を持ちます。GEの会長兼CEOを務めたジャック・ウェルチ氏(以下「ウェルチ氏」)は、母親の厳しさと優しさにあふれた教育によって自分に自信を持てるようになり、自らのビジネススタイルを確立していきました。ウェルチ氏は、自分に自信を持てる人とは、無理をして自分を飾り立てることなく、あるがままの自分を"さらけ出す勇気"のある人だといいます。そうした自信は、自分自身の努力の成果だけではなく、他人が与えてくれるものでもあります。

そうした意味でも、積極的に人脈を広げ、成功したときだけではなく、失敗したときにも、変に強がることなく、自分のあるがままの姿を見せることができる仲間を社内にも社外にも持つことが重要です。

参考



社長研修で学ぶ社長の心得

社員研修の中で最も重要な研修は、
社長研修であると考えます。なぜなら ば、会社が良くなるのも、悪くなるのも、すべては社長の責任だからです。 社員研修を実施するのであれば、部長・課長以下だけではなく、社長・役 員研修も合わせて実施することをお勧めいたします。ここでは、当社の社 長・役員研修で学んでいただく社長の心得のエッセンスをご紹介します。

社長研修で学ぶ社長の心得1

社長および社長の分身である役員は、結果責任を取らなければなりませ ん。どのような言い訳をしても結果を残せなければ経営者として失格であ り、企業を永続させることはできません。社長・役員研修で学んでいただく 社長の心得50ポイント(その1)1~5についてご説明します。
1.社長はすべてを結果数値で評価されます
社長の評価は、すべて経営数値で評価されます。経営数値は社長の通 信簿です。あの社長は人柄がよいとか、しっかりとした理念を持っている などと誉められても、数値で結果を出せない社長は経営者失格です。
2.社長は意思決定をすることが仕事です
会社の中で最終的な意思決定をすることができるのは、社長1人だけで す。したがって、社長はどんな問題が持ち込まれても、迷うことなく判断 を下さなければなりません。優柔不断で先延ばしにするのは最悪です。
3.社長が決めたこと以外は部下に任せてはいけません
部下に権限委譲するとは、社長が決めたことについて、範囲を定めて、 任せるという意味です。あくまでも社長の決めた方針にしたがって、実行 するのが部下の役割です。決定する権限まで与えてはいけません。
4.社長は方針を分かりやすく語らねばなりません
社長の決定が会社の方針のすべてなのですから、社長は自らが決定し た方針を役員および社員に分かりやすく語らなければなりません。社長の 方針を全員が理解してこそ、一丸となって前へ進めるのです。
5.社長はどんな状況でも潰れない会社を目指すべきです
無理して一時的に売上を大きく伸ばしても、経済環境など変化要因が 生じたら、売上は落ちることもあります。社長は、売上を急激に伸ばす よりも、どんな状況になっても潰れない会社を目指すべきです。

社長研修で学ぶ社長の心得2

社長は、社員が同じ方向を向いて仕事ができるような仕組みを作らなけれ ばなりません。社員が社長の言うことを聞かないと嘆く社長は、自らが仕 組みを作っていないことが原因なのです。社長・役員研修で学んでいただ く社長の心得50ポイント(その2)6~10についてご説明します。
6.社長は仕組みを作ることが仕事です
社員は放任していると、自分勝手に動くものです。そう考えていて間違い はありません。社員に同じ方向を向かせて動かすためには、仕組みが 必要です。社長は常により良い仕組みを考えていなければなりません。
7.社長の作る仕組みは標準化を目的とします
社長が作る仕組みは、特定の優秀な人だけが実施できるようなもので はいけません。誰がやっても一定の成果が得られるような仕組みである べきです。すなわち、仕組みを作る目的は、標準化を図るためです。
8.社長は社員に積極的に勉強をさせましょう
いくら標準化といっても、社員の能力が一定以上はないと、仕事の質は 高まりません。社長だけが勉強して、社員との格差が広がると、社員が ついて来れなくなります。社員にも積極的に学ぶ機会を与えます。
9.社長は常に現場に出向くことが大切です
「事件は机の上で起こっているのではない、現場で起こっているのだ」と いう映画のセリフがありましたが、仕事もまったく同じです。社長は常に 現場に出向いて、現場で生じている問題を肌で感じることが大切です。
10.社長が決めたルールは絶対に守らせるべきです
社長が決めたルールは社員に絶対に守らせなければなりません。ルー ルに反する社員がいたら、組織は必ず崩れます。社長自らルールを破 ると示しが付かないので、社長自身も守れるルールのみにします。

社長研修で学ぶ社長の心得3

社長は、自らが学ぶだけでなく、社員研修に熱心でなければなりません。 なぜならば、競合企業と差別化を図るための最も重要な要素は、人材に よる差別化だからです。社長・役員研修で学んでいただく社長の心得50 ポイント(その3)11~15についてご説明します。
11.社長は社員研修で差別化を図るようにします
企業が勝ち抜くためには、差別化が必要です。商品の差別化も重要な 要素ですが、最も永続的に差別化を図れる決め手は、人材の差別化です。 社員研修を継続することによる差別化は、簡単にまねできません。
12.社員研修の最重要な目的はベクトル合わせです
社員研修の最重要な目的は、ベクトル合わせです。例え最初の間は、 ベクトルの長さが短い社員がいたとしても、とにかくベクトルの方向が、 合っていれば良しとします。社長と共通の価値観を持たせることです。
13.社員教育が不十分ならトップダウンで動かします
社長が社員教育が十分にできていないと考える段階では、トップダウン で動かすことが正解です。社員研修により、十分な教育を施した後は、 ボトムアップの要素を取り入れて、参画意識を高めます。
14.社員は声をかけ手を掛けるから育つのです
社長が方針を示して、やれと言っても、社員は思うように動きません。 社長が役員や管理者に向き合って、コミュニケーションを取るから動くの です。役員や管理者から一般社員に対しても同じです。
15.人材育成は噛んで含めるように教えることです
一度教えたら、完全にできるという社員は、ほとんどいないと考えて間 違いありません。同じ社員に、同じことを、何度でも、噛んで含めるよう に教えて、やっとできるようになるのです。人材育成は根気です。

社長研修で学ぶ社長の心得4

社長は、大企業なら役員や管理職を、中小企業なら全社員をよく観察し て、各人の成長を積極的に評価します。失敗を恐れず新たな仕事に挑戦 する前向きな社員を育てることが大切です。社長・役員研修で学んでいた だく社長の心得50ポイント(その4)16~20についてご説明します。
16.社員に掃除をさせれば能力がわかります
掃除ほど、やる人間の性格や能力がわかる仕事はありません。通り一 遍で済ませる人と、隅々まできれいにする人とでは、雲泥の差がありま す。だから社長命令で、掃除を徹底させることが大事なのです。
17.社長が難しいことを言っても人は育ちません
社長が自分が勉強したことをいくら熱心に教えようとしても、抽象的な話 では、理解してもらえません。具体的な行動レベルに落として、これをや ろうと言って、初めて何をやればよいか理解して、行動に移すのです。
18.社員に質問をして考えさせることが大切です
自分が社長だからといって、いつも教えようとしてはいけません。時に は質問をして、自分で考えさせることが必要です。答えが違ったら、さら に質問を続けて、正しい答えに気づくまで我慢して待ちます。
19.社員1人ひとりの成長を評価します
他人と比べることも必要ですが、たとえ最も優れた社員でなくても、成長 し続けている社員は期待が持てます。社長は、社員1人ひとりをよく見 て、その人自身が成長していれば積極的に評価すべきです。
20.失敗を評価する企業風土をつくります
人は失敗をするから、それを経験として、次の機会には改善をするのです。 つまり、人は失敗をするから、育つのです。多少、能力が不足していると 思っても、意欲がある社員には、やらせてみることが大切です。

社長研修で学ぶ社長の心得5

社長が組織を作って、仕事を効率的に進めさせるためには、人と仕事の関 係を明確に整理して考えることが必要です。管理する対象は、人ではなく て仕事だと考えれば、上手くいくはずです。社長・役員研修で学んでいた だく社長の心得50ポイント(その5)21~25についてご説明します。
21.社長は仕事に人をつける発想をすることです
人に仕事を付けると、その仕事は特定の人が専有してしまいます。した がって社長は、仕事に人をつける発想をすることが大切です。1つの仕 事を複数の人が交替してつくことで、効率化のアイデアが生まれます。
22.社長は人の管理をするのではなく仕事の管理をします
人を管理しようと考えると、好き嫌いが出てきます。会社の目的は人を
管理することではなく、仕事を管理して利益をあげることです。ある仕事 を、いつ、誰が、どのようにして、いくら利益を出すのか管理します。
23.社長は社員に魂は細部に宿ることを教えます
会社に来ている以上、見かけ上は全員同じように働いています。しかし、 業績は同じではありません。細部にわたり気を配って仕上げるか、漠然 とやるかで差が生じるのです。小さいことを確実に実行させます。
24.1人が管理する人数は8人までに限定します
社員のモチベーションを維持するためには、マンツーマンでコミュニケー ションを取る必要があります。そのためには、1人が管理できる人数は、 8人までに限定することが原則です。この単位で組織を作ります。
25.ルールを作らなければ管理はできません
生まれた場所も、育った環境も異なる人達が、1つの会社で働くわけです から、それぞれが常識と思っていることに違いがあるのは当たり前です。 社長がルールを作らなければ、仕事も管理もできません。

社長研修で学ぶ社長の心得6

社長は人事管理を公平にして、信賞必罰を明確にすることで、社員の意欲 は高まります。仕事は厳しいものだと明言して、だからこそやり遂げた人 は報われるのだということを周知させます。社長・役員研修で学んでいた だく社長の心得50ポイント(その6)26~30についてご説明します。
26.社長は仕事は厳しいものであると教えます
職場は明るく楽しいほうがよいです。ただし、それは人間関係の話です。 仕事は厳しいものです。社長は人間関係と仕事を混同せず、仕事はあく までも厳しいものであり、だからこそやりがいがあると教えます。
27.部下のごまかしは徹底的にチェックします
部下の中には真面目に一生懸命にやる人間と、適当にごまかしてつじ つまをあわせる人間がいます。やったふりをしたり、ごまかそうとしたり する部下に対しては、厳しくチェックして、叱責することが必要です。
28.社長はやらざるをえないように追い込みます
現状維持に安住し、新しいことには取り組みたくないという人間の方が 圧倒的に多いのが現実です。したがって、社長が新しい仕組みを導入 する場合には、無理にでもやらざるをえない状況を作ることです。
29.社長の指示・命令はできるだけ単純にします
仕事を複雑にすると、一見高度なことをやっているように見えますが、実 際には、ミスが多発して業務効率が下がることが多いです。社長の作 る仕組みや、社長からの指示・命令は、できる限り単純なものにします。
30.給与はオープンにすると意欲が高まります
人事異動には自ら手を挙げさせる、給与はオープンにするなど、人事管 理をオープンにすると、社員間に競争意識が働き、意欲が高まります。 機会は平等に与えて、評価で格差をつけることで、公平になるのです。

社長研修で学ぶ社長の心得7

社長は営業をしなければなりません。なぜならば、営業により新規顧客を 開拓することが、企業の成長のために最も重要だからです。トップ営業の できない社長は、会社にとって無用の長物です。社長・役員研修で学んで いただく社長の心得50ポイント(その7)31~35についてご説明します。
31.社長営業は最重要で不可欠なものです
社長は最大の営業社員でなければなりません。会社のトップ自らが顧客 の事務所まで足を運ぶことの効果は、極めて大きいのです。大事な顧客 や、新規顧客でも、ここぞという場面には必ず営業に動くべきです。
32.社長は事業の目的は顧客創造だと公言します
事業の目的は、顧客創造です。会社が成長するとは、客数が増えること を意味します。客数が増えないのに売上が増えるというのは、成長では なく、膨張に過ぎません。社長は、常に客数をチェックします。
33.社長は営業とはシェア拡大だと公言します
事業の目的が顧客創造であるのならば、営業活動とはシェア拡大の戦 いです。つまり、営業活動とは他の企業から購買している顧客を、自社 で奪い取ることなのです。社長は戦う姿勢を見せるべきです。
34.社長はナンバーワン創りに全力をあげます
ナンバーワンとナンバーツーでは、大きな差があります。まして、4位 以下は、ほとんど認識されていないと自覚すべきです。商品で、地域で、 アフターサービスで、何でもよいからナンバーワンを目指します。
35.顧客サービスには区分が必要です
社長は顧客サービスには区分が必要であることを周知させなければな りません。上得意には、コストをかけても徹底的なサービスをする一方 で、小口客には必要なものを最小限のコストで提供するなどです。

社長研修で学ぶ社長の心得8

社長は役員などからの報告によって情報を把握します。したがって、報告 が正確になされるような仕組みを作ることが大切です。また、社長はクレ ームの報告を得たら、迅速に行動すべきです。社長・役員研修で学んで いただく社長の心得50ポイント(その8)36~40についてご説明します。
36.社長は事実と意見を分けて報告させるようにします
事実と意見が混在しているから、報告が長くなり、結論がわからないの です。したがって、社長が役員などから報告を受けるときは、事実と意見 を分けて報告させます。この仕組みを全員に徹底させます。
37.社長は報告は固有名詞でするように指示します
取引先という抽象的な顧客は存在しません。どこどこの誰という顧客の みが存在するのです。したがって、社長が報告を受ける際には、必ず固 有名詞で報告させるようにします。これを全員に徹底させます。
38.社長はサービスの均一化を図ります
製品のレベルにバラツキがあると、クレームが入って返品になります。 これは当然のことです。ところが、サービスレベルはどうでしょうか。 人によってバラツキがあるようでは、ナンバーワンにはなれません。
39.社長はクレーム対応の総責任者です
クレーム対応で最も重要なのは初期対応です。初期対応の速度が速くて 適切であれば、多くのクレームは解決します。初期対応に問題があった 場合は、社長ないしは役員がすぐに誤りに行くことが大切です。
40.社長は時間管理の仕組みを創り出します
社長の時間効率を高めるということは、言い換えれば効率の悪い仕事を 肩代わりする人を持つということです。細かいことまで何でもかんでも自 分でやろうとせずに、役割分担を決めることが大切です。

社長研修で学ぶ社長の心得9

社長は即断即決をするだけではなく、決めたことに対して、着手の速度を 高めなければなりません。世の中の変化に対して素早く動くから、自由度 が増し、成功の可能性が高まるのです。社長・役員研修で学んでいただく 社長の心得50ポイント(その9)41~45についてご説明します。
41.社長は決断と着手の速度を高めるべきです
仕事を進める速度には限界があります。したがって、社長に取って重要 なことは、意思決定の速度を高めることと、着手する速度を高めること です。着手が早ければ、仮に失敗しても修正を早くできるからです。
42.社長は変化するものとしないものを見極めます
世の中には常に新しいものが出現します。商品、サービス、経営手法に もトレンドがあります。しかし、その根底にある本質や原則は変化しま せん。社長は変化するものとしないものを見極める必要があります。
43.社長は継続的に売れる商品を開発するべきです
会社経営で最もエネルギーが必要なのは新規客開拓です。せっかく新 規顧客開拓をしても、1回だけしか売れない商品を販売していたのでは 社員が疲弊してしまいます。社長は継続的に売れる商品を考えます。
44.社長は常にいま創業したらという発想を持ちます
いま創業したばかりだとしたら、現在の事業を行うのでしょうか。もし 現在の事業が昔からやっていたからという理由だけで行っているとしたら 発展の余地はありません。伸びる事業を志向するべきです。
45.社長は数字を記入した計画を作るべきです
社長は全社員に進むべき道を示す役割を持っています。それゆえ、数字 を記入した計画を作成しなければなりません。いつまでに何をすると、 期限を決めるから、社員が前向きに活動することができるのです。

社長研修で学ぶ社長の心得10

社長は攻めるときは一気呵成に集中的に攻撃します。そして、退くときも、 迅速に撤退します。様子をみながら除所にやろうと考えてはいけません。 経営には速度が最も重要なのです。社長・役員研修で学んでいただく社 長の心得50ポイント(その10)46~50についてご説明します。
46.社長は撤退のルールを決めておきます
優良企業は、成長の速度も速いが、撤退の速度も速いのです。先行投資と いう名のもとに、長期的に赤字の部門を抱えていては、損失が膨らむだけ です。ルールを決め、期限が来たら有無を言わせず撤退します。
47.社長は他社の良い所はどんどん真似ます
1人の人や、1つの企業が考えられることなど、たかがしれています。
社長は他企業がやっていることで良いと思うことがあったら、自社に適 した形にして、取り入れるべきです。特に他業界から学ぶことです。
48.社長はやらねばならないことだけに集中させます
仕事には、やらねばならないこと、やったほうがよいこと、やっても やらなくてもよいこと、やるべきでないことの4通りあります。その中 で、やらねばならないことだけに集中させるのが社長の仕事です。
49.社長はやるべきときは一気にやります
社長の仕事は、徐々にやってはいけません。やるべきと判断したら、一気 呵成に取り組み、やり遂げてしまうべきです。特に、改革は集中的にやる から効果があがるのです。様子を見ながら徐々には、間違っています。
50.社長の最後の仕事は後継者づくりです
社長は就任したときから、後継者の育成を念頭に置いておかなければ なりません。自分は生身の人間だから、いつ何が起こるかわからないと 考える必要があります。後継者候補を決めて、育成しておくべきです。 いことまで何でもかんでも自 分でやろうとせずに、役割分担を決めることが大切です。

参考




良き社長を目ざす10の心得

1. 会社自体は固定給なしの歩合給で運営されており、しかも業績が悪くなった場合でも、政府も銀行も助けてはくれない。
2. こうした実力主義世界にあっては、従業員100人迄は業績の98%もが、社長1人の戦略実力で決まる。企業は人で決まるの人とは、まぎ紛れもなく社長その人になる。
3. 業績の98%が社長1人の戦略実力で決まる中、社長の実力を高めないで業績だけ良くする方法はない。社長は自分の戦略実力を高めることが、第1の仕事と考えよ。
4. 利益性の善し悪しが決まる利益性の原則を知らない。経営規模で変わる社長の役目が解らない。戦略と戦術の区別がつかない。強者の戦略と弱者の戦略の区別がつかないことが、業績不振の最大原因。
この4つについては早く研究し、早くマスターせよ。
5. 会社は粗利益で運営されており、その粗利益はお客からしか出ない。経営について考えるときは、お客を出発点にする習慣を身につけよ。賃金制廣や会計から出発すると、お客を忘れるので必ず失敗。
6. 営業地域の決め方と業界や客層の決め方、お客の作り方と維持の仕方など、広い意昧での営業対策が53%を占め、商品対策は27%で2対1になる。
社長はまず営業から研究せよ。
7. 社長の実力は、同業者100人中10番目が実質上の中間になり、20番目は中の下になる。業績を良くするには、100人中5番以内に入ることが不可欠。今の実力は何番ぐらいか。
8. 100人中5番以内に入るにはまず自社の経営規模に合い、次に弱者の戦略ルールでまとめた、良い戦略教材が必要になる。
9. 役立つ教材を手に入れるには、従業員10人迄は1年に25万円を、30人迄は50万円の予算がいる。車の買い替えはそのあと。
10. よい教材を買ったら自己に強制を加え、20回、30回と学習を続けよ。
量稽古を積むと、自分も知らない潜在能力が開発されるので、思っていた以上に実力が高まる。自己の可能性をもっと高く考え、自分自身に挑戦しよう。
必ずできる。必ずやれる。

参考




社長の心得』(小宮一慶著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
は、人気経営コンサルタントとして数々のヒットを生み出してきた著者による、記念すべき100冊目の著作。
まず序章で「良い会社とは何か、社員の仕事とは何か」を定義したうえで、第1章で「社長・社員の基礎力を高める」ための方法を、第2章で「社長が持つべき仕事観」を、第3章で「社長が知っておくべき人材育成の要諦」を、そして第4章で「社長としての人物力」をと、社長が持つべき心得をさまざまな角度から記しています。 第4章「社長としての人物力」から、「長く成長し続ける会社の社長の条件」を引き出してみます。

謙虚に人の話を聞く

長期間にわたって業績を上げている会社の社長に共通するのは、まず謙虚さ。学ぶ姿勢がしっかりしているということです。つまり「謙虚である」とは、自分の足りなさを自覚し、そして貪欲だということ。(202ページより)

謙虚でいないと感度が鈍る

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉のとおり、社会的地位が上がるほど謙虚でいたいもの。ちょっと成功しただけで傲慢になる社長ほどみっともないと、著者は指摘しています。そういう場合は「社員も家族も本人も恥をかいていることに気づかなければなりません」とも。(204ページより)

常に貪欲に、学び続ける

多くの会社で研修を行なっている著者は、強い会社には共通点があるといいます。それは、社長も研修に参加して熱心に聞いているということ。社長が教育されずに、社員だけが教育されるということはあり得ない。もし、社員が話を聞かないというなら、社長自身が教育される必要があるというわけです。(206ページより)

自分の関心を世間の関心に合わせる

環境変化を読み取り、「なにをやるか、やめるか」を判断し、適切な「起業の方向づけ」をすることは社長に取ってなによりも重要。そのためには世の中の動きを知り、それに応じて短期的、長期的に企業の方向づけを行なうことが大切。

だからこそ経営者が「自分の関心を世間の関心に合わせる」努力をする必要があります。そのための最良の方法は、新聞の一面のトップ記事を毎日読むこと。さらには、人の話を真剣に聴くことによっても、関心の幅を広げることが可能。関心のないことは、何万回見ても見えないからだといいます。(208ページより)

環境変化に対応できる人材を育てる

企業の発展のためには、環境変化に対応できる準備が必要。そのためにも、社長は「変わることが当たり前」という社風を常につくっていかなければならないそうです。そしてそのために、あえて社内に波風を立てなくてはならない場合もあるとか。(210ページより)

心から反省する

うまくいったときは、成功要因を自分以外のところに見出す。失敗したときは、失敗要因を自分のなかに見つける。つまり、自分の技量や徳が足らなかったことを反省するというわけです。反省することがなぜ重要かといえば、それにより同じ過ちを繰り返さず、自分を大きくしていくことができるから。そしてそのベースは、素直さや謙虚さであるということです。(212ページより)

ときに自己否定もいとわない

成功している会社の社長は、常に謙虚に反省するもの。ところが著者は、さらに「反省では足りない。自己否定するぐらいでないと、人間は進歩しない」と主張する社長に会ったことがあるそうです。

人の意見を本気で聴こうと思ったら、あるいは、新しい戦略に切り替えようと思ったら、いったん自分を無にする。それまでの自分を否定するくらい徹底しなければいけないということです。

ちょっと成功したからといって、その自分に満足し、それまでのやり方や考え方を引きずったままでは、新しいレベルにまで行くことは不可能。成長し続けるためにはいまの地に安住せず、さらに自分を成長させ、会社を成長させ続けることが必要だというわけです。(214ページより)

これらを見てみてもおわかりように、社長だけではなく、あらゆるリーダーが応用できる内容。1テーマごとに1つの見開きなので読みやすく、思いついたとき気軽に読むことができます。ビジネスバッグに入れておけば、意外なときに役立つかもしれません。

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参考資料

江守孝三(emori kozo)