My notes (1-em), (fc2)

論語のすべて   【 論語はあらゆる教育の聖書(バイブル)Bible】  論語は日本の文化
論 語 Rongo :原文、読み下し、日本語 Japanese 、英語 English 、フランス語 French、ドイツ語 German
序文 學而第一 為政第二 八佾第三 里仁第四 公冶長五 雍也第六 述而第七 泰伯第八 子罕第九 郷党第十 先進第十一 顔淵第十二 子路第十三 憲問第十四 衛霊公第十五 季氏第十六 陽貨第十七 微子第十八 子張第十九 尭曰第二十

Analects of Confucius、Entretiens de Confucius、Analekten des Konfuzius


論 語  (泰伯 第八)   古代聖帝

◎ 『論語素読』 泰伯第八

-------------------------
泰伯 第八 08-01

子曰、泰伯其可謂至徳也已矣、三以天下譲、民無得而稱焉、

いわく、泰伯たいはくはそれ至徳しとくと謂うべきのみ。たび天下をもってゆずり、民、得てしょうするなし。

English
French
German



08-02

子曰、恭而無禮則勞、愼而無禮則葸、勇而無禮則亂、直而無禮則絞、君子篤於親、則民興於仁、故舊不遺、則民不偸、

いわく、きょうにして礼なければろうす。つつしんで礼なければおそる。ゆうにして礼なければみだる。ちょくにして礼なければせまし。君子、親にあつくすれば、たみ、仁におこる。故旧こきゅうわすれざれば、民、うすからず。






08-03

曾子有疾、召門弟子曰、啓予足、啓予手、詩云、戰戰兢兢、如臨深淵、如履薄冰、而今而後、吾知免夫、小子、

曾子そうしやまいあり。門弟子もんていしして曰く、が足をひらけ、予が手をひらけ。に云う、戦戦兢兢せんせんきょうきょうとして、深きふちのぞむがごとく、うすこおりむごとくせよ、とあり。而今而後じこんじご、われまぬがれしを知るかな、小子しょうし






08-04

曾子有疾、孟敬子問之、曾子言曰、鳥之將死、其鳴也哀、人之將死、其言也善、君子所貴乎道者三、動容貌、斯遠暴慢矣、正顔色、斯近信矣、出辭氣、斯遠鄙倍矣、籩 豆之事、則有司存、

曾子そうしやまいあり。孟敬子もうけいし、これを問う。曾子、言いて曰く、鳥のまさに死なんとするや、その鳴くことかなし。人のまさに死なんとするや、その言うことし、とあり。君子の道にたっとぶところのものさんあり。容貌ようぼうを動かしては、ここに暴慢ぼうまんに遠ざかる。顔色がんしょくを正しては、ここに信に近づく。 辞気じきいだしては、ここに鄙倍ひばいに遠ざかる。籩豆へんとうことには、有司ゆうしそんす。






08-05

曾子曰、以能問於不能、以多問於寡、有若無、實若虚、犯而不校、昔者吾友嘗從事於斯矣、

曾子そうし曰く、のうをもって不能ふのうに問い、多きをもってすくなきに問う。有れどもなきがごとく、てるもむなしきがごとし。おかさるるもこうせず。昔はわが友、かつてここに従事じゅうじしたりき。






08-06

曾子曰、可以託六尺之孤、可以寄百里之命、臨大節而不可奪也、君子人與、君子人也、

曾子そうし曰く、もって六尺りくせきたくすべく、もって百里ひゃくりめいを寄すべし。大節たいせつに臨んで奪うべからざるなり。君子人くんしじんか、君子人くんしじんなり。






08-07

曾子曰、士不可以不弘毅、任重而道遠、人以爲己任、不亦重乎、死而後已、不亦遠乎、

そうし曰く、はもって弘毅こうきならざるべからず。にんおもくして道遠し。仁もっておのが任となす。また重からずや。死してのちむ。また遠からずや。






08-08

子曰、興於詩、立於禮、成於樂、

いわく、詩におこり、礼に立ち、がくに成る。






08-09

子曰、民可使由之、不可使知之、

いわく、たみはこれにらしむべく、これを知らしむべからず






08-10

子曰、好勇疾貧、亂也、人而不仁、疾之已甚、亂也、

いわく、ゆうを好みてひんにくむはらんす。人にして不仁ふじんなる、これをにくむことはなはだしきはらんす。






08-11

子曰、如有周公之才之美、使驕且吝、其餘不足觀也已矣、

いわく、もし周公しゅうこうさいあるも、おごりかつやぶさかならしめば、そのは観るに足らざるなり






08-12

子曰、三年學不至於穀、不易得也已、

いわく、三年学んでこくに至らざるは、やすからざるなり。






08-13

子曰、篤信好學、守死善道、危邦不入、亂邦不居、天下有道則見、無道則隠、邦有道、貧且賤焉、恥也、邦無道、富且貴焉、恥也、

いわく、あつく信じて学を好み、死を守りて道を善くす。危邦きほうには入らず、乱邦らんぼうにはらず。天下道あるときはあらわれ、道なきときはかくる。くにに道ありて、ひんにしてかついやしきははじなり。邦に道なくして、富みかつたっときもはじなり。






08-14

子曰、不在其位、不謀其政也、

いわく、その位にあらざれば、そのまつりごとはからず。






08-15

子曰、師摯之始、關雎之亂、洋洋乎盈耳哉、

いわく、師摯ししの始めは、関雎かんしょおわりのころおい、洋洋として耳にてるかな。






08-16

子曰、狂而不直、侗而不愿、悾悾而不信、吾不知之矣、
いわく、きょうにしてちょくならず、おろかにしてつつしみあらず、悾悾こうこうとして信ならずんば、われこれをらざるなり。






08-17

子曰、學如不及、猶恐失之、

いわく、がくおよばざるがごとくするも、なおこれを失わんことをおそる。






08-18

子曰、巍巍乎、舜禹之有天下也、而不與焉、

いわく、巍巍ぎぎたるかなしゅんの天下をたもつや、しかしてこれにあずからず。






08-19

子曰、大哉、尭之爲君也、巍巍乎唯天爲大、唯尭則之、蕩蕩乎民無能名焉、巍巍乎其有成功也、煥乎其有文章、

いわく、だいなるかな、ぎょうきみたるや。巍巍ぎぎたるかな、ただ天を大なりとなし、ただぎょうのみこれにのっとる。蕩々とうとうたるかな、民よくこれにづくるなし。巍巍ぎぎたるかな、その成功あるや。かんとして、それ文章あり。






08-20

舜有臣五人、而天下治、武王曰、予有亂臣十人、孔子曰才難、不其然乎、唐虞之際、於斯爲盛、有婦人焉、九人而已、三分天下有其二、以服事殷、周之徳、其可謂至徳也已矣、

しゅんに臣五人あり、しかして天下治まる。武王曰く、われ乱臣らんしん十人あり、と。孔子曰く、さいかたしとは、それ然らずや。唐虞とうぐの際、ここにおいて盛んとなす。婦人あり、九人のみ。天下を三分してその二をたもち、もっていん服事ふくじす。しゅうの徳は、至徳と謂うべきのみ。






08-21

子曰、禹吾無間然矣、菲飮食、而致孝乎鬼神、惡衣服、而致美乎黻冕、卑宮室、而盡力乎溝洫、禹吾無間然矣、

いわく、はわれ間然かんぜんするなし。飲食をうすくして、孝を鬼神に致し、衣服をしくして、美を黻冕ふつべんに致す。宮室をひくくして力を溝洫こうきょくに尽す。はわれ間然かんぜんするなし。







論 語 (泰伯 第八)  終

[TOP]



孔子は、よきリーダーとなるために
人間としての「徳」を身につけなさい、そのための努力をしなさいと説いています。
四書五経は日本の文化論語は小学生から学ぶ必須の書
( 人は心で動く ) ( 利をみて義を思う )

上に立つ者(リーダー)は、それなりの器量と人格がなくてはいけません

  ・仁 (思いやりの心)
  ・義 (人間としての正しいすじ道)
  ・礼 (他の人に敬意を示す作法)
  ・勇 (決断力)
  ・智 (洞察力、物ごとを判断する働き)
  ・謙 (謙虚、つつましくひかえめ)
  ・信 (うそをつかない約束を守る)
  ・忠 (まごころ)
  ・寛 (寛容、心が広く人のあやまちを受け入れる)

の自分を律する倫理性(徳)をもたなければならないと孔子は説いています。



(姉妹篇): 論 語 Rongo :原文、読み下し
序文學而第一(学問のすすめ)為政第二(政治)八佾第三(禮楽)里仁第四(仁と徳)公冶長第五(政治家人物評) 雍也第六(人物評・人生論・学問論)述而第七(孔子)泰伯第八(古代聖帝)子罕第九(孔子の言行人格)郷党第十(孔子の生活態度)先進第十一(孔子の弟子批評と愛情)顔淵第十二(孔子と弟子たちの問答)子路第十三(政治と道徳)憲問第十四(政治家人物論)衛霊公第十五(孔子の教えの数々)季氏第十六(孔子の言葉)陽貨第十七(孔子の金言)微子第十八(孔子の周辺について記述)子張第十九(弟子たちの言葉)尭曰第(天命の伝承)

参考資料
論語-日本語WikiEnglish-WikiFrancais -WikiDeutsch -Wiki
This site contains the Lun Yu (499 sayings of Confucius) in 23 languages
論語confucius-multi-Lingual(孔学出版社)

中國哲學書電子化計劃-諸子百家(Chinese Text Project)
論語Analects of Confucius-繁伜 Chinese Wiki
WEB漢文大系

四書五経は日本の文化(朱熹集註) 論語はあらゆる教育の聖書[バイブル](総合) 論語(原文,素読)論語論語(日本語)論語(Analects of Confucius)A B(素読の思い出) (すらすら読める論語) (マンガ論語完全入門) (論語:宮崎市定)大学(だいがく)中庸(ちゅうよう)四書五経-日本語Wiki論語-日本語Wiki老子荘子空海 (論語指導士養成講座 1~24)
1-emFC2

[TOP]


Copyright(c) 2001: ぷらっとさんぽ(-Prattosampo-)    江守孝三(Emori Kozo)