論語教育 道徳教育 論語は日本の文化 《徳=仁.義.礼.勇.智.謙.信.忠.寛》  孔子 儒教
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論 語 (八佾 第三)   禮楽


◎ 『論語素読』八佾第三

03-01

孔子、季氏きしう、八佾 はちいつていわす、これにして忍ぶべくんば、いずれをかしのぶべからざらんや。
03-02

三家者さんかしゃようをもっててっす。いわく、たすくるはこれ辟公へきこう、天子は穆穆ぼくぼくたり、とあり。いずくんぞ三家のどうらん。
03-03

いわく、人にして不仁ふじんならば、礼をいかん。人にして不仁ならば、がくをいかん。
03-04

林放りんぽう、礼のもとを問う。いわく、大なるかな問いや。礼はそのおごらんよりはむしろ倹なれ。はそのととのわんよりはむしろいた
03-05

いわく、夷狄いてきにも君あり、諸夏しょかのなきがごとくならず。
03-06

季氏きし泰山たいざんりょす。子、冉有ぜんゆうに謂いて曰く、なんじ救うあたわざるか。こたえて曰く、あたわず。いわく、嗚呼ああかつて泰山を謂うこと、林放りんぽうのごとくならざりしか
03-07

いわく、君子は争うところなし。必ずやしゃか。揖譲ゆうじょうしてのぼり、くだりて飲む。その争いや君子なり。
03-08

子夏しか、問うて曰く、巧笑倩こうしょうせんたり、美目びもくはんたり、もってあやとなす、と。なんのいぞや。いわく、絵事かいじは素ののちにす。曰く、礼はのちなるか。いわく、予を起す者は商なり。始めてともにを言うべきのみ。
03-09

いわく、の礼はわれよくこれを言わんとするも、ちょうするに足らざるなり。いんの礼はわれよくこれを言わんとするも、そうは徴するに足らざるなり。文献の足らざるがゆえなり。足らばわれよくこれをちょうせん。
03-10

いわく、ていはすでにかんしてより而往のちは、われ、これをるを欲せず。
03-11

あるひとていの説を問う。いわく、知らざるなり。その説を知る者の天下てんかにおけるや、それこれをここに示すがごときか、と。そのたなごころせり。
03-12

祭ること祭にあるがごとくすれば、神は神いますがごとし、とあり。いわく、われあずからざれば、祭るも祭らざるがごときなり。
03-13

王孫賈おうそんか、問うて曰く、それおうびんよりは、むしろかまどに媚びよ、とはなんのいぞや。いわく、しからず、罪を天にれば、いのるところなきなり。
03-14

いわく、周は二代にかんがみて郁郁いくいくとして文なるかな。われは周にしたがわん。
03-15

、大廟に入り、事ごとに問う。或るひとの曰く、れか謂う、すうひと礼を知ると。大廟に入りてことごとに問えり。これを聞きて曰く、これれいなり。
03-16

いわく、しゃしゅとせず。力をなすにを同じくせずいにしえの道なり。
03-17

子貢しこう告朔こくさくきようを去らんと欲す。いわく、や、なんじはその羊をおしむ、われはその礼をおしむ。
03-18

いわく、きみつかうるに礼をくせば、人はもってへつらいとなすなり。
03-19

定公ていこう問う、きみ、臣を使い、臣、君につかうるには、これをいかんせん。孔子こたえて曰く、きみ、臣を使うに礼をもってし、臣、君につかうるに忠をもってす。
03-20

いわく、関雎かんしょは楽しんでいんせず、かなしんでやぶらず。
03-21

哀公あいこうしゃ宰我さいがに問う。宰我、こたえて曰く、夏后氏かこうしは松をもちい、殷人いんひとはくもちい、周人しゅうひとりつもちう。民をして戦栗せんりつせしむるをいうなり、と。子これを聞いて曰く、成事せいじは説かず、遂事すいじいさめず、既往きおうとがめず。
03-22

いわく、管仲かんちゅううつわは小なるかな。あるひと曰く、管仲はけんなるか。曰く、管氏に三帰さんきあり、官事かんじせっせず、いずくんぞけんなるを得ん。しからばすなわち管仲は礼を知るか。曰く、邦君ほうくんじゅもて門をふさぐ、管氏もまた樹もて門を塞ぐ。邦君が両君のよしみをなすには反?はんてんあり、管氏もまた反?はんてんあり。管氏にして礼を知らば、たれか礼をらざらんや。
03-23

子、大師たいしがくを語りて曰く、楽はそれ知るべきなり。始めおこすや翕如きゅうじょたり。これに従うこと純如じゅんじょたり。皦如きょうじょたり。繹如えきじょたり。もって成る。
03-24

封人ほうじんまみえんことをうて曰く、君子のここに至るや、われいまだかつて得てえずんばあらず、と。従者じゅうしゃ、これをまみえしむ。でて曰く、二三子にさんし、なんぞうしなうをうれえんや。天下の道なきや久し。天、まさに夫子ふうしをもって木鐸ぼくたくとなさんとするなり。
03-25

子、しょうを謂う。美をつくし、また善を尽せり。を謂う。美を尽せり、いまだ善をつくさず。
03-26

いわく、かみにおりてかんならず、礼をなしてつつしまず、に臨んでかなしまずんば、われ何をもってこれをんや。



論 語 (八佾 第三) 終

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孔子は、よきリーダーとなるために
人間としての「徳」を身につけなさい、そのための努力をしなさいと説いています。
四書五経は日本の文化論語は小学生から学ぶ必須の書
( 人は心で動く ) ( 利をみて義を思う )

上に立つ者(リーダー)は、それなりの器量と人格がなくてはいけません

  ・仁 (思いやりの心)
  ・義 (人間としての正しいすじ道)
  ・礼 (他の人に敬意を示す作法)
  ・勇 (決断力)
  ・智 (洞察力、物ごとを判断する働き)
  ・謙 (謙虚、つつましくひかえめ)
  ・信 (うそをつかない約束を守る)
  ・忠 (まごころ)
  ・寛 (寛容、心が広く人のあやまちを受け入れる)

の自分を律する倫理性(徳)をもたなければならないと孔子は説いています。



(姉妹篇):
論 語Rongo: 原文,読み下し ,日本語Japanese ,英語English ,フランス語French ,ドイツ語German

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参考資料
四書五経は日本の文化(朱熹集註) 論語はあらゆる教育の聖書[バイブルBible] 論語(原文,素読)論語論語(日本語)論語(Analects of Confucius)A B(素読の思い出) (すらすら読める論語)
(マンガ論語完全入門) (論語:宮崎市定)大学(だいがく)中庸(ちゅうよう)四書五経-日本語Wiki論語-日本語Wiki老子荘子空海

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