論語教育 道徳教育 論語は日本の文化 《徳=仁.義.礼.勇.智.謙.信.忠.寛》  孔子 儒教
學而第一 為政第二 八佾 第三 里仁第四 公冶長第五 雍也第六 述而第七 泰伯第八 子罕第九 郷党第十 先進第十一 顔淵第十二 子路第十三 憲問第十四 衛霊公第十五 季氏第十六 陽貨第十七 微子第十八 子張第十九 尭曰第二十


論 語  (尭曰 第二十 )   天命の伝承



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ぎょうは曰く、ああ、なんじしゅん、天の暦数れきすう、なんじのにあり。まことにそのちゅうれ。四海困窮せば、天禄てんろく永く終らん、と。舜もまたもってに命ず。(とうは)曰く、われ小子、あえて 玄牡げんぼを用いて、あえてあきらかに、皇皇こうこうたる后帝こうていに告ぐ。罪あるはあえてゆるさず。帝臣おおわず。えらぶこと帝の心にあり。に罪あらば、万方ばんぽうをもってするなかれ。万方に罪あらば、罪はにあり、と。周に大いなるたまものあり。善人にこれ富めり。周しんありといえども、仁人じんじんにしかず。百姓ひゃくせい過ちあらば、われ一人にあり。 権量けんりょうを謹み、法度をつまびらかにし、すたれたる官を脩め、四方のまつりごと行なわる。滅びたる国を興し、絶えたる世を継ぎ、逸民いつみんを挙げ、天下の民、心を帰せり。民に重んずるところは食、そう、祭なり。 寛なれば衆を得、信あれば民任ず。敏なれば功あり、恵あればよろこぶ。
20-02

子張しちょう、孔子に問うて曰く、いかなればここにもってまつりごとに従うべきか。いわく、五美を尊び、四悪をしりぞくれば、ここにもってまつりごとに従うべし。子張曰く、何をか五美と謂う。いわく、君子は恵んでついやさず。労して怨まれず。欲してむさぼらず。泰にしておごらず。威あってたけからず。子張曰く、何をか恵んで費さずと謂う。いわく、民の利とするところにってこれを利す。これまた恵んで費さざるにあらずや。労すべきをえらんでこれを労す。またたれをか怨まん。仁を欲して仁を。またいずくんぞ貪らん。君子は衆寡しゅうかとなく、小大となく、あえてあなどるなし。これまた泰にしておごらざるにあらずや。君子はその衣冠いかんを正しくし、その瞻視せんしたかくす。儼然げんぜんとして人望んでこれをおそる。これまた威あってたけからざるにあらずや。子張曰く、何をか四悪と謂う。いわく、教えずして殺す、これをぎゃくと謂う。戒めずして成るを視る、これを暴と謂う。令をみだりにして期を致す、これを賊と謂う。これをひとしく人に与うるなり。出納すいとうやぶさかなる、これを有司ゆうしと謂う。
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孔子曰く、めいを知らざれば、以って君子たること無きなり。礼を知らざれば、以ってつこと無きなり。げんを知らざれば、以って人をること無きなり。



論 語 (尭曰 第二十) 終

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孔子は、よきリーダーとなるために
人間としての「徳」を身につけなさい、そのための努力をしなさいと説いています。
四書五経は日本の文化論語は小学生から学ぶ必須の書
( 人は心で動く ) ( 利をみて義を思う )

上に立つ者(リーダー)は、それなりの器量と人格がなくてはいけません

  ・仁 (思いやりの心)
  ・義 (人間としての正しいすじ道)
  ・礼 (他の人に敬意を示す作法)
  ・勇 (決断力)
  ・智 (洞察力、物ごとを判断する働き)
  ・謙 (謙虚、つつましくひかえめ)
  ・信 (うそをつかない約束を守る)
  ・忠 (まごころ)
  ・寛 (寛容、心が広く人のあやまちを受け入れる)

の自分を律する倫理性(徳)をもたなければならないと孔子は説いています。



(姉妹篇):
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序文學而第一(学問のすすめ)為政第二(政治)八佾 第三(禮楽)里仁第四(仁と徳)公冶長第五(政治家人物評) 雍也第六(人物評・人生論・学問論)述而第七(孔子)泰伯第八(古代聖帝)子罕第九(孔子の言行人格)郷党第十(孔子の生活態度)先進第十一(孔子の弟子批評と愛情)顔淵第十二(孔子と弟子たちの問答)子路第十三(政治と道徳)憲問第十四(政治家人物論)衛霊公第十五(孔子の教えの数々)季氏第十六(孔子の言葉)陽貨第十七(孔子の金言)微子第十八(孔子の周辺について記述)子張第十九(弟子たちの言葉)尭曰第(天命の伝承)

参考資料
四書五経は日本の文化(朱熹集註) 論語はあらゆる教育の聖書[バイブルBible] 論語(原文,素読)論語論語(日本語)論語(Analects of Confucius)A B(素読の思い出) (すらすら読める論語)
(マンガ論語完全入門) (論語:宮崎市定)大学(だいがく)中庸(ちゅうよう)四書五経-日本語Wiki論語-日本語Wiki老子荘子空海 (論語指導士養成講座 1~24)

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