論語教育 道徳教育 論語は日本の文化 《徳=仁.義.礼.勇.智.謙.信.忠.寛》  孔子 儒教
學而第一 為政第二 八佾 第三 里仁第四 公冶長第五 雍也第六 述而第七 泰伯第八 子罕第九 郷党第十 先進第十一 顔淵第十二 子路第十三 憲問第十四 衛霊公第十五 季氏第十六 陽貨第十七 微子第十八 子張第十九 尭曰第二十


論 語  (微子 第十八)   孔子の周辺について記述



18-01

微子びしはこれを去り、箕子きしはこれがとなり、比干ひかんいさめて死す。孔子曰く、いん三仁さんじんあり。
18-02

柳下恵りゅうかけい士師ししとなり、三たびしりぞけらる。人曰く、子はいまだもって去るべからざるか。曰く、直道もて人につかえば、いずくんぞくとして三たびしりぞけられざらんや。 枉道おうどうもて人につかえば、なんぞ必ずしも父母のくにを去らん。
18-03

せい景公けいこう、孔子を待つに曰く、季氏きしのごとくするは、われよくせず。もうかんをもってこれを待たん。曰く、われ老いたり。もちうるあたわざるなり、と。孔子る。
18-04

斉人せいじん女楽じょがくおくる。季桓子きかんしこれを受け、三日ちょうせず。孔子る。
18-05

きょう接輿せつよ、歌って孔子をよぎりて曰く、ほうほうや、なんぞ徳の衰えたる。きし者はいさむべからず、きたる者はなお追うべし。まんのみまんのみ。今のまつりごとに従う者はあやうし。孔子りてこれと言わんと欲す。はしりてこれをけ、これと言うをざりき。
18-06

長沮ちょうそ桀溺けつできぐうしてたがやす。孔子こうしこれぎ、子路しろをしてしんわしむ。長沮ちょうそいわく、輿たづなものたれす。子路しろいわく、孔丘こうきゅうす。いわく、孔丘こうきゅうか。いわく、れなり。いわく、しんれり。桀溺けつできう。桀溺けつできいわく、たれす。いわく、仲由ちゅうゆうす。いわく、孔丘こうきゅうか。こたえていわく、しかり。いわく、滔滔とうとうたるものは、天下てんかれなり。しかしてたれもっこれえん。なんじひとくるのしたがわんよりは、くるのしたがうにかんやと。ゆうしてめず。子路しろきてもっぐ。夫子ふうし憮然ぶぜんとしていわく、鳥獣ちょうじゅうともぐんおなじくすからず。われひとともにするにあらずして、たれともにせん。天下てんかみちらば、きゅうともえざるなり。


18-07

子路しろ、従っておくる。丈人じょうじんつえをもって かごになうにう。子路問うて曰く、子は夫子を見たるか。丈人じょうじん曰く、四体ありてつとめず、五穀わかたず、たれをか夫子となすや、と。そのつえててくさぎる。子路きょうして立つ。子路をとどめて宿しゅくせしめ、にわとりを殺しきびめしつくりてこれに食わしめ、その二子をまみえしむ。明日めいじつ子路り、もって告ぐ。いわく、隠者なり、と。子路をしてかえりてこれを見しむ。至ればすなわちれり。いわく、仕えざるは義なし。長幼ちょうようせつ、廃すべからざるならば、君臣の義は、これをいかんぞそれこれをはいせん。その身をきよくせんと欲して大倫たいりんみだる。君子のつかうるや、その義を行なわんとするなり。道の行なわれざるは、すでにこれをれり。
18-08

逸民いつみんには、伯夷はくい叔斉しゅくせい虞仲ぐちゅう夷逸いいつ朱張しゅちょう柳下恵りゅうかけい少連しょうれんあり。いわく、その志をくださず、その身をはづかしめざるは、伯夷はくい叔斉しゅくせいか。柳下惠りゅうかけい少連しょうれんを、志をくだし、身をはずかしむるも、言はみちあたり、行ないは慮にあたると謂うは、それかくのごときのみ。虞仲ぐちゅう夷逸いいつを、隠居して放言す、身はせいあたり、廃は権にあたると謂うは、われはすなわちこれに異なる。可とするなく不可ふかとするもなし。
18-09

大師摯たいししせいき、亜飯干あはんかんき、三飯りょうさいき、四飯けつしんき、鼓方叔こほうしゅくに入り、はとうぶは漢に入り、少師陽しょうしよう撃磬襄げきけいじょううみに入る。
18-10

周公(しゅうこう魯公ろこうに謂いて曰く、君子はそのしんてず、大臣たいじんをしてもちいざるを怨ましめず。故旧こきゅう大故たいこなければ棄てざるなり。備わるを一人いちにんに求むることなかれ。
18-11

周に八士はっしあり、伯達はくたつはくかつ仲突ちゅうとつ仲忽ちゅうこつ叔夜しゅくや叔夏しゅくか季随きずいきかなり。



論 語 (微子 第十八) 終

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孔子は、よきリーダーとなるために
人間としての「徳」を身につけなさい、そのための努力をしなさいと説いています。
四書五経は日本の文化論語は小学生から学ぶ必須の書
( 人は心で動く ) ( 利をみて義を思う )

上に立つ者(リーダー)は、それなりの器量と人格がなくてはいけません

  ・仁 (思いやりの心)
  ・義 (人間としての正しいすじ道)
  ・礼 (他の人に敬意を示す作法)
  ・勇 (決断力)
  ・智 (洞察力、物ごとを判断する働き)
  ・謙 (謙虚、つつましくひかえめ)
  ・信 (うそをつかない約束を守る)
  ・忠 (まごころ)
  ・寛 (寛容、心が広く人のあやまちを受け入れる)

の自分を律する倫理性(徳)をもたなければならないと孔子は説いています。



(姉妹篇):
論 語Rongo: 原文,読み下し ,日本語Japanese ,英語English ,フランス語French ,ドイツ語German

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参考資料
四書五経は日本の文化(朱熹集註) 論語はあらゆる教育の聖書[バイブルBible] 論語(原文,素読)論語論語(日本語)論語(Analects of Confucius)A B(素読の思い出) (すらすら読める論語)
(マンガ論語完全入門) (論語:宮崎市定)大学(だいがく)中庸(ちゅうよう)四書五経-日本語Wiki論語-日本語Wiki老子荘子空海 (論語指導士養成講座 1~24)

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