論語教育 道徳教育 論語は日本の文化 《徳=仁.義.礼.勇.智.謙.信.忠.寛》  孔子 儒教
學而第一 為政第二 八佾 第三 里仁第四 公冶長第五 雍也第六 述而第七 泰伯第八 子罕第九 郷党第十 先進第十一 顔淵第十二 子路第十三 憲問第十四 衛霊公第十五 季氏第十六 陽貨第十七 微子第十八 子張第十九 尭曰第二十


論 語 (學而 第一)   学問のすすめ


◎ 『論語素読』学而第一

01-01

いわく、まなんでときにこれをならう。またよろこばしからずや。ともあり、遠方えんぽうよりたる。 またたのしからずや。 ひとらずしていきどおらず、また君子くんしならずや。
01-02

有子ゆうしいわく、そのひととなりや孝悌こうていにして、かみを犯すをこのものすくなし。かみおかすことをこのまずして、らんをなすをこのものはいまだこれあらざるなり。君子くんしもとつとむ。もとちてみち しょうず。 孝悌こうていなる ものはそれ じんもとたるか。
01-03

いわく、巧言こうげん令色れいしょくには、すくないかな(なし)じん
01-04

曾子そうしいわく、われはたびわがかえりみる。ひとのためにはかりてちゅうならざるか。朋友ほうゆうまじわりてしんならざるか。ならわざるをつたうるか。
01-05

いわく、千乗せんじょうの国をおさむるには、事をつつしみて信あり、用をせっして人を愛し、民を使うにときをもってす。
01-06

いわく、弟子ていし、入りてはすなわち孝、出でてはすなわちてい、謹みて信あり、ひろく衆を愛して仁に親しみ、おこなって余力あればすなわちもってぶんを学べ。
01-07

子夏曰く、「賢賢たるかなとかげの色や」(賢を賢として色に易え)とあり。父母につかえてはよくその力をつくし、君に事えてよくその身をいたし、朋友と交わり、言いて信あらば、いまだ学ばずというといえども、われは必ずこれをまなびたりといわん。
01-08

いわく、君子おもからざればすなわちあらず。学べばならず。忠信を主とし、おのれにしかざる者を友とするなかれ。あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ。
01-09

曾子そうし曰く、「終りを慎しみ、遠きを追う」とあり、民の徳、あつきにせしかな。
01-10

子禽しきん、子貢に問うて曰く、夫子ふうしのこのくにに至るや、必ずそのまつりごとを聞く。これを求めたるか、そもそもこれを与えられしか。子貢曰く、夫子は温良恭倹譲おんりょうきょうけんじょうにしてもってこれを得たり。夫子ふうしのこれを求めしや、それこれ人のこれを求むるとことなるか。
01-11

いわく、父いますときはその志を、父ぼっすればそのおこないを観る。三年父の道をあらたむることなし。こうというべきなり。
01-12

有子ゆうし曰く、礼をこれ用うるには、和をたっとしとなす。先王せんおうの道もこれをとなせり。小大しょうだいにこれによらばおこなわれざるところあればなり。を知りて和するも礼をもってこれをせっせざれば、またおこなうべからざるなり。
01-13

有子ゆうし曰く、信は義に近ければ、言うことむべきなり。きょうは礼に近づけば、恥辱ちじょくに遠ざかるなり。いんにてそのしんを失わざれば、またたっとぶべきなり。
01-14

いわく、君子は食にくを求むるなく、きょやすきを求むるなし。事にびんにして言に慎しみ、有道ゆうどうに就いてただす。がくこのむというべきのみ。
01-15

子貢しこう曰く、貧にしてへつらうなく、富みておごるなきはいかん。いわく、可なり。いまだ貧にして楽しみ、富みて礼を好む者にしかざるなり。子貢曰く、詩に云う、「せっするがごとくするがごとく、たくするがごとく磨するがごとし」と。それこれのいか。いわく、や、始めてともに詩を言うべきのみ。これにくを告げて、来るを知るものなればなり。
01-16

いわく、人のおのれを知らざるをうれえず、人を知らざるをうれうるなり。





論 語 (學而 第一) 終

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孔子は、よきリーダーとなるために
人間としての「徳」を身につけなさい、そのための努力をしなさいと説いています。
四書五経は日本の文化論語は小学生から学ぶ必須の書
( 人は心で動く ) ( 利をみて義を思う )

上に立つ者(リーダー)は、それなりの器量と人格がなくてはいけません

  ・仁 (思いやりの心)
  ・義 (人間としての正しいすじ道)
  ・礼 (他の人に敬意を示す作法)
  ・勇 (決断力)
  ・智 (洞察力、物ごとを判断する働き)
  ・謙 (謙虚、つつましくひかえめ)
  ・信 (うそをつかない約束を守る)
  ・忠 (まごころ)
  ・寛 (寛容、心が広く人のあやまちを受け入れる)

の自分を律する倫理性(徳)をもたなければならないと孔子は説いています。



(姉妹篇):
論 語Rongo: 原文,読み下し ,日本語Japanese ,英語English ,フランス語French ,ドイツ語German

序文學而第一(学問のすすめ)為政第二(政治)八佾 第三(禮楽)里仁第四(仁と徳)公冶長第五(政治家人物評) 雍也第六(人物評・人生論・学問論)述而第七(孔子)泰伯第八(古代聖帝)子罕第九(孔子の言行人格)郷党第十(孔子の生活態度)先進第十一(孔子の弟子批評と愛情)顔淵第十二(孔子と弟子たちの問答)子路第十三(政治と道徳)憲問第十四(政治家人物論)衛霊公第十五(孔子の教えの数々)季氏第十六(孔子の言葉)陽貨第十七(孔子の金言)微子第十八(孔子の周辺について記述)子張第十九(弟子たちの言葉)尭曰第(天命の伝承)

参考資料
四書五経は日本の文化(朱熹集註) 論語はあらゆる教育の聖書[バイブルBible] 論語(原文,素読)論語論語(日本語)論語(Analects of Confucius)A B(素読の思い出) (すらすら読める論語)
(マンガ論語完全入門) (論語:宮崎市定) (宮崎市定全集4)大学(だいがく)中庸(ちゅうよう)四書五経-日本語Wiki論語-日本語Wiki老子荘子空海 (論語指導士養成講座 1~24)

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